いまうぃーの日記

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SMAP解散から学ぶ社会学的組織論入門

こんにちは。いまうぃーです。

 

リオオリンピックに紛れながらもそのインパクトはまるで金メダル級、といわんばかりのメディア報道が続いている、今日も平和な日本ですね。

 

SMAP解散、と聞いて、

「そういえばSMAPも一つの流動的な組織だよなぁ。」

と考えたので、甚だ簡素ながら組織論としてこの一件をまとめてみようかと思います。

 

 

まず、集団が機能する条件には「個人」&「社会」目線で4つあると言われています。

 

①参加必要性=成員欲求の充足

個々人の何らかの欲求充足が集団に属することで可能になること

②参加可能性=貢献の確保

集団参加によって生じる諸処のコストを負担できること

③存在必要性=目標達成

その集団の果たす社会的機能が社会から必要とされていること

④存在可能性=適応

集団の属する社会の様々な圧力や困難に抗して存続しうる能力を持つこと

 

そしてこれを手段的なものと目的的なものに分類。

表にまとめるとこんな感じです。

 

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これを一つひとつ考察してみましょう。

 

 

①参加必要性=成員欲求の充足

個々人の何らかの欲求充足が集団に属することで可能になること

判定:× 

SMAPとしてやりたいことがなくなったのでは?当然、結成当初は集団として(SMAPとして)やりたいことはLIVE,冠番組,CDセールスetc...もちろん諸々あったのでしょう。結成して25年が経ち、ジャニーズアイドル界の頂点を極めたと言ってもいい地位を築いたことで、SMAPに求めるもの、すなわち欲求が薄まっていったのでしょう。

news.livedoor.com

 

 

②参加可能性=貢献の確保

集団参加によって生じる諸処のコストを負担できること

判定:×

 ⇒これは言わば、「SMAPとしての活動コスト負担>>個々人の活動コスト負担」という図式が成立してしまった結果ではないでしょうか。

5人が5人、それぞれの得意分野を活かし、俳優,司会者,CM等で活動することが増え、当然個人でのギャラも増えてくる。個人であれば比較的やりたい分野や内容の仕事を受けることができ、人間関係も対個人での付き合いとして充実感を感じることができる。たしかにSMAPとしてもそれはできるものの、SMAPという国民的ポジショニングを維持する為に犠牲にするべきものは大きいことも事実。

ブランディングが完成されつつあるグループ故の現象、合理的な判断と考えるとこういうことも発生しうるものだと捉えることができます。

www.sponichi.co.jp

 

 

③存在必要性=目標達成

その集団の果たす社会的機能が社会から必要とされていること

判定:○ 

⇒これは言うまでもなく成立しているのでは?(と、信じている国民がほとんど、といったところでしょうか。)TV番組やCM,雑誌,ネットニュースでも毎日メンバーの誰かしらは露出していますし、ジャニーズ事務所でもSMAPは間違いなく看板商材として機能していたという点からすると、「社会に必要とされている」という要件は満たしていたと考えられますね。

news.livedoor.com

 

 

④存在可能性=適応

集団の属する社会の様々な圧力や困難に抗して存続しうる能力を持つこと

 判定:× ?

⇒あくまで推測の域を出ませんが、メリー喜多川副社長と飯島さん、そしてキムタクと他の4人のメンバーに何らかの圧力による歪み、すれ違いが生じてしまったことでSMAPSMAPとして活動を続けるに難い関係性になってしまった、と推察されます。内部事情が混乱しているにも関わらず、個人としての活動が増えていく状況が積み重なり、「SMAPとして何かをやろう」という意欲までも削がれていった(①に関連)とも言えるのではないでしょうか。

 

vipper-trendy.net

 

 

以上のことを鑑みると、最初の表はこの通り。

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4条件のうち、3つの条件が満たされなくなったことでSMAPという集団は機能しなくなってしまった、と仮説立てできます。

 

以上、組織論からSMAP解散劇を考察してみました。

※上記全てあくまで個人的推測ですので、ご了承ください

 

オレンジ、中学の時に合唱コンクールで歌って印象深いなぁ。。。


SMAP オレンジ

 

では、また。